ロボット相撲大会の様子
- さて、今年(注:1997年)も相撲ロボット大会の関東予選に行ってきました。
自分の出場する自走型部門しか見ていませんが、以下、その時の様子です。三重
投稿なので、文体がそろっていませんが、御了承ください。
- ラジコン型については誰か他の人の記事を見て下さい(誰か書くのかなぁ)。
- 1.朝
- まずは出発前の最終点検。
- 予想通り、前回オーバーホール時に付け忘れているねじ2本、
ゆるんでいるねじ2本、死んでいるねじ穴1つ、発見。
- 次は最終動作確認。前進,後進,右旋回,左旋回、正常。
右車輪正常、左車輪正常と思いきや、いきなり左車輪が止まる。
急に陽が出て明るくなり、土俵センサが反応して止まったのだった。
- 全くもって予想どうり。で、会場へ行く。
- 応募台数 約300台ってとこですね、うち棄権が50台くらいで
ひところより棄権が少ない様な気がします。
で、それがさらに6つの土俵(=トーナメント)に別れています。
約48台で1つのトーナメントですが、その中でシードが約16台。
各土俵毎に優勝を決めて、各土俵優勝6台で決勝トーナメント,
そのうち2台シード。
# 参考までに、規格は 縦横 200mm,高さ無制限,重量3kg。
- 「高校の部」「一般の部」のうちの一般の部なのですが、
高校生が非常に多いです、1/3 以上はいたかな、もっといたかな。
あとは、高専,大学/短大のサークルが 1/3 以上はいたと思います。
それから子連れ(赤ん坊〜小学生)が案外いました。
とにかく、子供群の、のりは完全にミニ4WD大会。
- 2.いきなり試合
- 私も、エントリを済ませて土俵に行くと、いきなり
「はい、第1試合の次、2回目に試合ですからすぐに準備して下さい」
ときた。他の試合を見る間も無くいきなり試合。
# 試合は2本先取で勝ち。
- 相手は高専(だったかな)のサークルかららしい。よくしゃべる。
しきりと私のマシンが吸着型か否か聞いてくる。なんだかな。
彼自身は初めての参加だそうな。
- 彼のマシンは、台形で前後が無く、試合開始後にたたんだ、コの字型の腕が
前後に倒れてくる、吸着型でない4輪4WDマシン。
上から見ると、 前 [□] 後 (変形後)、こんな感じ。
試合後に判る事だが、とにかく速いマシン(1200mm/sec くらい?)。
- ちなみに私のマシンはおおざっぱに言って、立方体。前後から見ると
2階の壁が無いけれど。6輪(うち2輪は手抜きで単なるナベネジ)で2WD。
3倍速いマシンの影響をもろに受け、3倍速く 2000mm/sec の爆速。
制式名称「Advanced NEWたー君 mk2 Dash」別名「走るぬりかべ」
# いまどき4輪4WDで無いマシンは骨董品(横移動マシン除く)。
- で、1本目。ちょっと動いた後、いきなり正面同士の押し合い。
で、あっさり押しまけ、土俵外に落とされる。
この時、基板に寝かして付けていたコンデンサの足がひしゃげ、
ショートしそうになる。
- 2本目は、押し合いになる前に最高速で特攻を掛ける事にする。
リミッター解除,突進。だがしかし、機体が耐えきれず右ギアがばらける。
敵機を目前にし、機体は右へぶれてゆき、土俵外へ墜落。
# 走るぬりかべNEWたー君mk2はリミッター解除すると
# 土俵際で止まれなくなります。
- 3.試合見た
- さて、参加マシンですが、なんか見た感じ、1つの団体が姉妹機を数台、
高校だと10台近く出しているんじゃないかって感じでした。
また、見てすぐにCPUが見えるマシンはほとんどAKI80でした。
それから、電源は、秋月で売っている様な感じの組み電池が
ちらほらと見受けられ、単3NiCd8セル電池ホルダー*2パックを
使っている団体も有りました。
- 3回戦くらいになってくると、マシンのパターンも決まってきて、
- 横から見ると台形/ ̄\で、非常に遅い吸着型(300mm/sec くらいか?)。
- 前後がある_/ ̄|、斜め前に腕が出るタイプ(800mm/sec くらいかな?)。
- 前後がある/ ̄|、とにかく速いマシン(1200mm/sec くらい?)。
の3種類にほぼあてはまります。
- 2回戦ぐらいならば、すばやいマシンと吸着型の試合にて、
適当に動いた後、正面から押し合い、にらめっことなるや、
すばやいマシンが急に後退、吸着型を振り切って横へ回り込み、
吸着型を押し出す、というなかなか興味深い場面も見られましたが、
3回戦をすぎるともう、重鈍な吸着型がすばやいマシンを、
ブルドーザーの様に押し出していくばかりでした。
- # それはもう、トルク検出をするか、目でも有るのでは無いかと思うばかりに、
- # 急に後退、脇に回り込んで行きました。
- 3回戦か4回戦で敗退していましたが、「フォークリフト」が
出場していました。
- 適当に動いて、正面に敵を捉えると、前に付いているフォークが
グーと持ち上がり、相手の車体を持ち上げます。実際には全部は持ち上がらず、
相手の車体が傾くだけですが、車輪が地面に付かなくなるので、十分です。
そしてそのまま土俵外へ押していってしまう、という優れものです。
- ただし、難点が有り、正面に捉えずに持ち上げてしまうと、
押して行く際に、相手の車体がフォークからずり落ちてしまい、
真横を取られ、そのまま土俵外に押し出されてしまいます。
実際、それが原因で敗退していました。
- 4.決勝の頃
- 各土俵決勝あたりになると、大部分が吸着型で、
掃除機同士が亀の様に押し合いへし合いしている様でした。
どつきあいと呼べるような激しいものではなく、
まるでにらめっこの様で、大部分は押し合ったまま動かなくなり、
2本取るまでに何度も引き分け、再試合となっていました。
- また、このくらいまで行ったマシンでも、土俵中央の茶色い仕切り線を
誤検出し土俵際と間違え、後退する場面がちょくちょく見られました。
- # もう、会場のあちこちで掃除機がうなりっぱなし(音が掃除機そのもの)。
- 高校生がかなり健闘していました。決勝トーナメントにもだいぶ残り、
最後の決勝戦は、高専 vs. 高校 でした。
- # 高専は高校より大学に近いけれど。
- 決勝トーナメントとなると、大部分の人は帰ってしまい、
観客より大会役員の方が多い状態でした。
しかも借りていた時間を過ぎたらしく、会場となった高校の部活の人達が
ぽつぽつ見物し始めていました。
- 試合の方も、吸着型の押し合いで、引き分けが連発していました。
- 各土俵準決勝あたり以降に出場していた吸着型ですが、
これがまた、てこでも動かない。正面から押し合っても当然動かず、
その上真横を取られても、全く動かされず、前へ 200mm/sec くらいで
平然と動き続ける。結局、引き分けを連発した後、先に吸着部分の
機密性が崩れた方が負ける、という試合があちこちで見られました。
- # この手のマシンは、吸着型の中でも更に遅い。
- 試合が終わった後、吸着型はのきなみ、土俵からはがすのに
力一杯やっていましたが、1台ほど(?)、マシンの上に突き出た、
潜望鏡だか,シュノーケルだかみたいな物のふたを取り、
なんなくはがしているマシンがいました。
- # 時々、土俵を傾けている姿が見られるくらい、はがれない。
- 5.夜
- 雨も霧雨程度で、重い荷物を持ちつつ、傘をささずに済みました。
不戦敗も重大な故障も無く、無事終わりました。
- 帰った後、ギアのシャフトをはめ治し、試運転リミッター解除してみました。
今度は、左ギアのイモネジがゆるみ、左が空回り……。
当然、朝の出発前の点検の時に、ちゃんと締め治したのですが。
- 知人が出場した、ラジコン型も負けはしましたが、ちゃん
と期待道理に動作出来たそうです。
- Spechial Thanks to
- ××組こと、某3人。
- 以下略 (^^;;汗
- 執筆:
- 1995年5月某日〜1995年11月19日、
- 1996年8月15日〜1996年11月10日、
- 1996年11月14日〜1996年12月27日、
- 1997年9月8日〜9月14日〜10月11日、
- web 用に修正:1998年9月3日
Last modified on Wed,09 Sep,1998.
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