グラフを保存するには、saveコマンドを使います。
save "filename"
保存したグラフを読込むには、loadコマンドを使います。
load "filename"
saveコマンドは全ての環境を保存するので、よく使う環境を保存しておくという使い方 もできます。
また、出力されたファイルをmoreなどでみると、GNUPLOTのコマンドが並んでいるのが わかると思います。実際、loadコマンドはこのファイルを一行ずつ実行しているだけな ので、テキストエディタで編集する事もできます。
ホームディレクトリに .gnuplotというファイルがあると、 GNUPLOTは起動時にそれを読み込み実行します。 setコマンドで自分のよく使う環境を設定し、saveコマンドで保存して使うとよいでしょ う。
GNUPLOTは多くの出力形式をサポートしています。出力形式を変更するには、
set terminal type {option}とします。optionsは各種の設定オプションで、形式によって違います。 デフォルトではx11という形式になっており、画面に表示されます。
例えば、PostScriptプリンタに印刷するなら、
gnuplot> set terminal postscriptとします。
ここまで設定してからplotコマンドやreplotコマンドを実行すると、set terminalで指 定した形式でファイルに書き込まれます。後はこのファイルを、
% lpr filenameとして印刷します。
別のxterm上で実行してもよいのですが、GNUPLOT上でUNIXのコマンドを実行する事も できます。
! commandとする事によって、任意のコマンドを実行できます。
gnuplot> set terminal postscript gnuplot> set output "graph.ps" gnuplot> replot gnuplot> !lpr -s "graph.ps" gnuplot> set terminal x11
gnuplot> set terminal latexとすると、LaTeX形式で出力できます。出力したファイルをinput命令で取 り込みます。ただし、グラフの中の文字がLaTeXの特殊文字と判断されてしまう場合 があるので注意してください。応用として、わざとLaTeXのコマンドを埋め込んで 処理することもできます。
これ以外にも、PostScript形式に eps オプションをつけ、
gnuplot> set terminal postscript epsとする事によって、EPS形式(Encapsulated PostScript : PostScript形式の 一種で、文書に図形を挿入する時によく使われます。)のファイルを出力し、 使用する方法もあります。 詳しくは、LaTeX関係の本を参考にしてください。